Windows10の大型アップデートは、年に2回の頻度で行われます。(手動でのアップデート適用についてはこちら)
大型アップデートには、不具合の修正や機能の追加などの様々な利点があるのですが、PCの環境により、デバイスドライバーやアプリなどが対応できずに不具合が発生する場合があります。不具合が発生すると、アプリが正常に動作しなくなったり、最悪の場合はWindowsが起動しなくなることがあります。
今回は、アップデート後に不具合が発生したWindows10を、アップデート前のバージョンに戻す方法を紹介します。
注意!
この機能を利用するには、以下の条件に合致する必要があります。 |
●「前のバージョンのWindows10に戻す」ウィンドウを開く※
※バージョンによっては「以前のビルドに戻す」という名前の場合もあります
※この記事では、バージョン1909からバージョン1903に戻す例を紹介しています。
1.「スタート」→「設定」で「Windowsの設定」ウィンドウを開き、「更新とセキュリティ」をクリック
2.「回復」をクリックし、前のバージョンのWindows10に戻すの「開始する」をクリック(「準備しています」のウィンドウが表示されるのでそのまま待つ)
●前のバージョンのWindows10に戻す
1.「以前のバージョンに戻す理由をお聞かせください」
理由を選択して「次へ」をクリック
2.「アップデートをチェックしますか?」
ここでは以前のバージョンに戻したいので「行わない」をクリック
3.「知っておくべきこと」
内容を確認して「次へ」をクリック
4.「ロックアウトされないようにご注意ください」
確認して「次へ」をクリック
補足:アップデート後にサインインのパスワードを変更した場合は、アップデートの前に使用していたパスワードでサインインする必要あり
※ロックアウトとは、間違ったパスワードを何度も入力してアカウントが一時的に無効になること
5.「このびるどをお試しいただきありがとうございます」
最終確認の画面。以前のバージョンに戻す場合は「以前のビルドに復元する」をクリック。
※キャンセルする場合はここで「キャンセル」をクリック。ここから先は復元が開始され、取り消しはできない。
6.再起動し、以前のバージョンのWindowsを復元する作業が始まる
このまま復元作業が完了するまで待つ。復元作業中に電源を切るなどの強制終了するようなことは避けること。
7.再起動後、サインインしてデスクトップ画面が表示されれば終了
8.バージョンの確認
検索ボックスに「winver」と入力し、実行すると確認できる。戻したいバージョンに戻っていれば成功。
参考
”注意”の条件を満たさない場合、以下のような状態となり、以前のバージョンのWindows10に戻すことはできません。
・「開始」ボタンがグレーアウトする
・「以前のバージョンのWindows10に戻す」の項目自体が表示されない
・「以前のバージョンのWindows10に戻す」の実行後エラーが表示される
まとめ
今回は、Windows10 の大型アップデートを実行後、元のバージョンに戻す手順を紹介しました。
大型アップデートは、適用後10日以内であれば戻すことができます。アップデート適用後、動作確認をしてみて不具合が発生した場合は今回紹介した方法でもとに戻せます。
逆に言えば、10日を過ぎてしまうと今回紹介した方法で戻すことができなくなります。アップデート適用後は、動作確認を速やかに行うようにしましょう。
2019年11月14日投稿記事