NASやサーバー、ネットワークカメラなど社外からのアクセスをしたい場合に、DDNSやVPNの設定などでルーターのポート開放設定などを行うことがありますが、IPv6の特定環境では若干設定方法が異なるのでご注意ください。
先日、とある法人様より「事務所を引っ越したら、社外からのNASへのアクセスができなくなってしまったので、直してほしい」というご依頼がございました。
引っ越し前と機器構成が変更(NTTの回線に「PR-500KI」というルーターという構成)ということなので、おそらく標準設定のままではポート開放ができていないと推測されますので、メーカーサイトから設定マニュアルを確認して「静的IPマスカレードメニュー」を開こうと思ったけれど、変更できる設定がない!
詳細な情報を調べたところ、ここ最近出てきているIPv6接続のうちの一つに『v6プラス』というものがあり
”IPv4にしか対応しないインターネット端末の多くはIPv6トンネル対応又はデュアルスタック対応アダプタを用いてインターネット接続を実現させています。この中に問題点となる「静的NAT」等の設定が出来なくなってしまいます。”
”これらのNTTルータはv6プラスを契約した時点でIPv4関連の設定項目がロックされてしまいます。よってブロードバンドルータの設定が殆ど何もできなくなります。”
という記載を発見。
え! ”「静的NAT」等の設定が出来なくなってしまいます。” ???
じゃあポート開放も出来ないの?と思ってしまいますが、実は裏モードのような設定画面があります。
設定をしたいルーターの配下にあるクライアント端末で、ブラウザを開きアドレスバーに、以下のいずれかを入力してエンター。
・http://192.168.1.1:8888/t/
・http://ntt.setup:8888/t/
・http://192.168.1.1/t/
※上記設定アドレスはルーターのipアドレスが192.168.1.1だった場合です。ipアドレス部は環境により異なります。
初期値では IDとパスワードの登録が必要になります。
※あまり頻繁にアクセスする設定画面ではありませんので忘れないように、設定した内容は必ずメモで控えておきましょう。
サインイン後、ページ左の「高度な設定」からポート開放に関する設定が可能です。
※NTTの制約により、WAN側ポート番号として利用できる番号が限られている場合があります。
その場合、ルーター管理画面の「IPv4設定」トップ画面に表示されている「利用可能ポート」の範囲内で
今回の設定は回線事業者およびプロバイダなどで推奨されている設定ではございません。
あくまで参考情報として掲載させていただいていますので、当社が動作の保証するものではありません。
ポート開放を行う場合は『端末別PPPoE接続でブリッジ接続』など別の方法もございますので、詳しくはお客様ご利用の回線事業者様などにお問い合わせください。